所用で遠方へ。入院中の父親の付き添いのためだったのだけれど、検査結果を聞くためでもあり、気が重い。病院へ向かう途中の街路樹に金木犀が植えてあり、久しぶりの匂いに胸がいっぱいになる。
父が死ぬかもしれない、というのはそれが「いつ」かだけで、必ずいつか来るものだと分かっていても、それでも「もしかしたら」を目の前に置かれるとドキッとする。
結果は悪くなく、ほっとしてコーヒーを一杯飲み、帰宅ラッシュに揉まれて自宅へ。
わたしたち家族全員が健康で、些末な日々のことにかかずらっていられるのは本当に奇跡のようなことなのだなあと思った。健康第一ですね。