完全な夜の作り方(夫の日記)

今日は娘と歩いて帰った。保育園に迎えに行く前、少し気分がクサクサしていたので、環七沿いを小一時間歩いてたら気分が乗ってきた。その浮ついた気持に娘を巻添えにすることに。保育園帰りの娘の手を引いて、歩いて帰った。ベビーカー置場にベビーカー置きっ放しなんだけど、明日保育園の先生に怒られたりするのかな。

娘と手を繋いで歩いて、途中でへたり込んで座った娘を抱っこして、肉屋で肉買って帰宅。玄関で出迎えた妻の視線が、ベビーカーがあるはずの空白に漂っていたのが面白かった。

妻が夕食を作ってるあいだに娘を風呂に入れて、ご飯を食べさせ、少し遊ばせてから寝かしつけ、その後夫婦で夕食。完全な夜が作れた。マリオカートもしたし、前に途中まで見て止めてたつまらない映画を見終わることもできた。

もちろん今日のような完全な夜が毎日続くわけもない。夫婦互いの仕事や体調、精神、天候、気がかりなどに加え、娘の体調や機嫌などのさまざまな要因によって、夜の純度は変わる。100パーセントの夜を迎えるために、生活をやっていくしかない。

そう思いながら仕事を片付けるために、妻と娘を寝室に残してリビングへ行く。日中もっとがんばらなくちゃ、完全な朝は迎えられないのだった。明日もやっていくしか。