パパの歌(夫の日記)

いつもは娘を保育園に送ってから自宅に戻り仕事や家事をするのだけれど、今日はプロントで作業した。あっという間にミッションコンプリート。家よりもよっぽどはかどる、僕はフリーライターでオフィスがないので家に居がちなのだが、やっぱり仕事は外でやるべきだと思った。

プロントを出て、商店街を歩いていると、仮装した保育園児たちが商店を回っている。娘の通う園とは違うところの子たちだ。トリックオアトリートする幼児たちを、複数人の大人がスマホで撮影している。

ふと僕は思い立って、娘の通う保育園の散歩コースに足を向けた。散歩する娘を見たくなってしまったのだった。しかし、見つけることは叶わなかった。もし娘が町中で僕を見つけたら「パパ！」と言ってくれるだろうか。そんな甘ったるい想像に耽ってしまった。